日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 術中モニタリング

[P27-14] 思春期特発性側弯症手術における循環動態と経頭蓋電気刺激運動誘発電位の関係

和田簡一郎, 熊谷玄太郎, 田中直, 浅利享, 石橋恭之 (弘前大学大学院 医学研究科 整形外科)

【目的】思春期特発性側弯症(AIS)手術における循環動態と経頭蓋電気刺激運動誘発電位(MEP)の関係を明らかとすることである。
【対象と方法】対象はAISに対して後方矯正固定術を行った8名である。循環指標として、20秒ごとの心拍出量(CO)、一回拍出量変化(SVV)、平均血圧(ABP)を動脈留置カテーテルにて計測した。展開終了後のMEPをコントロールとし、ロッド設置後にモニタリングを行った。各MEP導出の前後10分、計20分ずつのCO、SVV、ABPの平均を算出し、C-CO、C-SVV、C-ABP、R-CO、R-SVV、R-ABPとした。検討項目は、各循環指標平均値の比較、ロッド設置時のMEPの波形と循環指標の相関である。
【結果】R-SVVはC-SVVよりも有意に大きく、R-ABPはC-ABPよりも有意に小さかった。MEPとの相関関係に一定の傾向を認めなかった。
【考察】コントロール波形導出時よりも矯正固定後の平均血圧は低かった。MEPとの関係については、今後さらに検討が必要である。