日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

講演情報

一般演題ポスター

一般演題ポスター 術中モニタリング

[P27-16] 硬膜内髄外腫瘍手術における術中脊髄モニタリングの精度とアラーム発信に影響する因子の検討

森戸伸治1, 山田圭1, 佐藤公昭1, 横須賀公章1, 吉田龍弘1, 中江一朗1, 島崎孝裕1, 猿渡力也1, 西田功太1, 坂田麻里奈1, 永田見生2, 志波直人1 (1.久留米大学 医学部 整形外科, 2.永田整形外科)

【目的】硬膜内髄外腫瘍(以下IDEM)手術における術中モニタリングは、その精度について報告が少ない。IDEM手術の術中モニタリング精度とアラーム発信に影響する因子を検討した。【方法】IDEM手術中に経頭蓋電気刺激筋誘発電位でモニタリングを行った35例で、アラーム発信率と発信時の要因、病巣部位(高位、横断面の部位)、術前麻痺を調査しそれぞれの関連を調べた。【結果】モニタリングの精度は感度50%、特異度63.6%、陽性的中率7.7%、陰性的中率95.5%で、腫瘍の部位や術前麻痺はアラーム発信に関連はなかった。アラーム発信要因は、腫瘍摘出操作時13例(65%)で7例がレスキュー症例であった。腫瘍摘出操作以外が7例(35%)で、偽陽性例では腫瘍摘出操作以外でアラームが発信されることが多かった。【結論】腫瘍摘出操作時のアラームは、潜在的神経損傷を示唆し、適切なタイミングでの介入が必要と思われる。