[P27-22] 成人において陰部テタヌス刺激による運動誘発電位の振幅増幅効果について
【目的】経頭蓋刺激の前に四肢末梢神経へテタヌス刺激を加えることによって運動誘発電位(MEP)が増幅されることが知られている。本研究では陰部へのテタヌス刺激によるMEPの増幅効果を検討した。【対象方法】対象は2014年1月-2020年5月に脊椎脊髄手術を受けた46症例(男/女:14/32)。MEPは両側上下肢(8筋)の複合筋活動電位で記録した。通常のMEP,四肢末梢神経テタヌス刺激後MEP(etMEP)陰部テタヌス刺激後MEP(pdMEP)で検出率と振幅を比較した。【結果】MEP,etMEP,pdMEPによる検出率は、96.5%,96.7%,98.9% 平均振幅増幅比(左/右)は、etMEP:1.22/1.10 ,pdMEP:2.78/1.71であった。pdMEPの増幅効果は全記録筋においてetMEPよりも有意に高かった。【結語】pdMEPは、etMEPより大きなMEP増幅効果を認めた。