50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 基礎神経生理

[P28-2] 運動と同時に行う運動イメージが脊髄神経機能の興奮性と運動の正確性に与える影響 -KVIQ2による検討-

鶴田菜月1,2, 鈴木俊明1 (1.関西医療大学大学院 保健医療学研究科, 2.医療法人社団菫会 北須磨病院 リハビリテーション科)

【目的】運動イメージ能力であるKVIQ(Kinesthetic and Visual Imagery Questionnaire)において「少し感じる」と判定した被験者を対象に実運動と運動イメージの併用が脊髄神経機能の興奮性と運動の正確度に与える影響を検討した。【方法】KVIQで「少し感じる」と回答した10名(平均年齢20.8歳)を対象とした。安静試行(rest)、20%MVCのピンチ力を発揮する練習(MP)、運動イメージ(MI)、実運動と運動イメージの併用(MP+MI)を順に行い、各試行中のF波を計測した。また、MP、MI、MP+MIの直後に、正確度を評価した。【結果】脊髄運動神経の興奮性はrestと比較した各試行で増加し、正確度は振幅F/M比に関わらずばらつきを認めた。【結論】KVIQ2では、実運動との併用で運動イメージが容易になり脊髄運動神経機能を高める必要がない者と、実運動と運動イメージの併用が難易度が高すぎることで脊髄運動神経機能を高めることが困難な者が混在した可能性が考えられる。