50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 基礎神経生理

[P28-5] 仮想環境における運動学習と実環境における運動学習との関連

竹尾雄飛1,2, 原正之3, 白川優菜4, 菅田陽怜4 (1.大分大学 大学院 福祉健康科学研究科, 2.大分大学医学部附属病院 リハビリテーション部, 3.埼玉大学 理工学研究科, 4.大分大学 福祉健康科学部 理学療法コース)

【目的】仮想環境(VE)から実環境、実環境からVEへの運動学習の転移について検討した。【方法】右利きの健常者27名を対象とした。課題は、系列反応時間課題とし、実環境とVEで同一のシークエンスを用いた。実環境ではボタン押し課題、VEではarm-reaching課題とした。各ブロックのResponse time(RT)を測定し、学習量を算出した。なお、実験デザインはクロスオーバーデザインとし、各被験者が両課題を実施した。【結果】実環境課題では課題順序によらず、RTが減少した。VE課題では実環境から先に実施した群でRTが減少したが、VEから実施した群でRTが有意に増加した(p < 0.05)。実環境からVEへ学習は転移した一方で、VEから実環境へ学習は転移しなかった。【結論】実環境からVE、VEから実環境の間で、認知プロセスに違いがあることが示唆された。