50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 脳機能画像(fMRI・NIRS等)

[P3-1] 頭部外傷に続発したてんかん発作におけるarterial spin labelingの有用性

大友智1, 大坪宏2, 荒井啓晶1 (1.みやぎ県南中核病院 脳神経外科, 2.トロント小児病院 臨床神経生理部門)

【目的】頭部外傷はてんかん発作の原因となり得る。頭部外傷に続発したてんかん発作に対するarterial spin labeling(ASL)MRIの有用性を検討した。【方法】頭部外傷後にASLを施行した132例(受傷1週間以内114例、1週間以後18例)を対象とした。発作は脳波と臨床症状で評価した。非けいれん性てんかん重積(NCSE)診断はSalzburg Criteriaに従った。【結果】1週間以内の早期発作は18例、1週間以後の晩期発作は5例認めた。早期発作の11例、晩期発作の5例全例でASL血流増加所見を認めた。NCSEは6例認め、全例でASL血流増加所見を認めた。ASLの感度・特異度は、早期発作では各々0.61・0.96、晩期発作では1.0・0.85であった。【考察】頭部外傷に続発したてんかん発作評価にASLは有用と考えられる。診断に苦慮するNCSEに対してもASLは有用と考えられる。