[P3-6] 脳イメージからの脳領域自動抽出法
【目的】これまでの研究で、MR脳画像に対してsnakeを適用して頭皮を検出し、そこから頭皮と頭蓋骨を除去することで脳領域部分を自動的に抽出する手法が提案されている。しかしsnakeを用いた従来手法による輪郭抽出法の多くは、画像毎に利用者が初期輪郭を手動で配置する必要がある。本研究ではsnakeの初期輪郭の自動配置手法を提案する。【方法】実験の方法として、はじめにMR脳画像を等分割し部分画像を得る。各部分画像は、ヒストグラムの平均と標準偏差を考慮することにより、物体の存在しないエリア、脳実質を含むエリア、および複合領域に分類できる。【結果】平均と標準偏差を手がかりとしてsnakeの初期輪郭を物体の存在しないエリアに自動的に配置し、頭皮の輪郭に沿って収束させることが出来た。さらに物体が存在しないエリアを決定する際の平均、標準偏差の閾値についても機械学習により自動で決定できることを確認した。