[P4-3] 奥行運動刺激時の視覚誘発電位に対する特徴解析システム
【目的】著者らは,視覚誘発電位の記録から解析までを行うシステム開発の研究を行っている.本研究では,奥行き運動刺激時の視覚誘発電位を対象として,システムの解析機能拡充を目指した.【方法】オプティックフロー(OF),ランダムドットステレオグラム(RDS)ならびに,それらを組み合わせた刺激(OF+RDS)に対する視覚誘発電位を記録した.頭皮上20チャンネルの記録データに対して,独立成分分析によって瞬目などの雑音成分を分離した後,加算平均処理と特徴解析を行った.【結果】OF+RDSに対する処理結果では,グランドアベレージの波形特徴が,より少ない加算回数で見られた.トポグラフィーからは,雑音による影響の軽減が確認できた.【考察】未だ解析結果の検証は十分ではないが,システムを高密度記録や実時間処理へと拡張することで,視覚誘発電位の記録解析処理の効率化が可能となる.