日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 視覚誘発電位・視覚誘発磁界

[P4-4] 視覚誘発電位(VEP)と聴性脳幹反応(ABR)のパラメーターに影響を与える身体・体型因子の検討

鵜野いずみ1, 中田晶子1, 中出祐介1, 宮嶋良康1, 寺上貴子1, 大江宏康1, 森三佳1, 林研至1, 酒井佳夫1, 岩佐和夫2, 蒲田敏文1 (1.金沢大学附属病院 検査部, 2.金沢大学附属病院 脳神経内科)

背景と目的:VEP、ABRの潜時及び振幅に性別や年齢は影響を与えるが、身体・体型に関する因子の影響については一定の見解が得られていない。今回、若年被験者において身体・体型に関する因子が及ぼす影響について探索を行った。方法:21歳から30歳の健常成人34名(女性17名)を対象とし、左単眼全視野刺激VEP、左耳刺激ABR、視力、体温、頭径、体重、身長、BMIを計測した。VEPはP100潜時、振幅を、ABRは1波から5波の頂点潜時、頂点間潜時を測定した。VEP、ABRの潜時、振幅と1)男女差、及び2)身体・体型因子との相関を検討した。結果:1)VEPの計測値においては性差を認めなかった。ABRの3波から5波の各潜時、3-5波、1-5波の頂点間潜時において女性の方が短潜時であった。2)女性では、Lo誘導においてVEPの振幅とBMI、ABRの3波潜時とBMIに相関を認めた。結論:VEP、ABRの潜時及び振幅に、頭径や体温は影響せず、女性においては体型が影響する可能性が示唆された。