[P5-5] 脊磁図による尺骨神経および正中神経刺激後の頚部椎間孔への電流流入分布の比較
【目的】我々はこれまでに脊磁図による正中神経刺激後の頚部神経活動の可視化に成功しているが、下位頚髄の評価がしにくいという問題があった。今回尺骨神経刺激後の測定を行い、椎間孔に流入する電流分布を比較した。
【方法】対象は健常者10例とした。尺骨神経を肘部にて刺激し、頚部の神経誘発磁界を測定した。得られた磁界信号から電流を計算し、単純X線画像と重ね合わせ各椎間孔に流入する電流を算出した後、角谷らが計測した正中神経刺激後の結果と比較した。
【結果】尺骨神経刺激では全例でC7/Th1・Th1/2椎間孔をメインに電流が流入した。正中神経刺激後と比較すると、C5/6とC6/7に流入する電流の割合が有意に少なかった。
【結論】尺骨神経刺激では、正中神経刺激よりも C5/6 C6/7への流入が有意に少ないことから尾側から脊柱管内に流れ込んでおり、C5/6/7レベルでの後索の異常を検出するのに有利だと考えられる。
【方法】対象は健常者10例とした。尺骨神経を肘部にて刺激し、頚部の神経誘発磁界を測定した。得られた磁界信号から電流を計算し、単純X線画像と重ね合わせ各椎間孔に流入する電流を算出した後、角谷らが計測した正中神経刺激後の結果と比較した。
【結果】尺骨神経刺激では全例でC7/Th1・Th1/2椎間孔をメインに電流が流入した。正中神経刺激後と比較すると、C5/6とC6/7に流入する電流の割合が有意に少なかった。
【結論】尺骨神経刺激では、正中神経刺激よりも C5/6 C6/7への流入が有意に少ないことから尾側から脊柱管内に流れ込んでおり、C5/6/7レベルでの後索の異常を検出するのに有利だと考えられる。