[P6-11] 長時間測定を実施した成人期発達障害のミスマッチ陰性電位の中間報告
【背景】ミスマッチ陰性電位(MMN)は聴覚刺激に対する自動的認知機能を反映するといわれ、小児ADHDにおいてMMNの振幅減衰が報告されている(Cheng, 2015)。なお、Kannoら(2014,IOPポスター)は、刺激回数を4000回以上にすることでMMN波形が安定することを報告した。【目的】刺激回数を増加させたMMN測定法を用いて成人期発達障害の認知機能の違いを検討する。【方法】対象は20歳から40歳の成人期ADHD、成人期自閉症スペクトラム障害(ASD)、健常対象者(HC)。MMN測定は持続長変化課題を用いた。刺激回数は4000回とした。【結果】ADHD7例、ASD7例、HC11例の中間解析では3群間に頂点振幅、頂点潜時に有意な差はみられなかった。【結論】先行研究で示された小児ADHD群におけるMMN減衰は今回の成人ADHD群でみられなかった。理由としては対象群の年齢層が違うことや、加算回数が異なることなどが考えられた。当日は症例数を増やし報告する。