[P6-13] 筋強直性ジストロフィーにおける視覚新奇刺激を用いた事象関連電位の検討
【目的】筋強直性ジストロフィーでは注意機能・視覚高次機能に異常が起こりうる。新奇刺激を用いた視覚事象関連電位を検討した。【方法】対象は患者7名、健常対照群13名で年齢(平均±標準偏差)はそれぞれ34.6±8.7歳と30.2±5.2歳。標準刺激(△70%)・標的刺激(▽20%)・新奇刺激(様々な画像10%)をランダムな順序で提示し、標的刺激に対するボタン押しを課し、この間の脳波を国際10-20法の頭皮上21箇所と眼球運動モニターのための2箇所から記録し、刺激ごとにアーチファクトのない施行を加算。FzとPzで刺激後320-500msの振幅最大点の潜時から±5msの区間の平均振幅を求め分散分析を行った。【結果】P3a・P3b成分ともに健常対照群と同等な総加算波形が得られ、分散分析で有意差なし。【結論】今回の40歳代前半までの検討ではDM1の視覚P3a・P3b成分に健常対照群との差は見いだせない。