[P6-15] 欠落ミスマッチ陰性電位に反映されるような音脈分凝発生の周波数差について
【目的】:無意識的変化検出を反映するMMNの神経基盤には音脈分凝と時間統合の両機能が関係するが、我々は音脈分凝機能が優先的であることを明らかにしてきた。さらに最近、高音の3000Hzの標準音から1000Hz以上の大きさの周波数差が生じた際に音脈分凝が発生することを見出した。しかしこれは普遍的な周波数差としては確立していない。そこで今回、500Hzを標準音とした際にも音脈分凝の発生する周波数差は1000Hzであるかを系統的に調査した。【方法】:周波数差の異なる系列を6種作成し、異なるブロックで提示し、片方の系列に欠落刺激(Omission)を出現させた時のMMNの出現の有無から音脈分凝発生の有無を確認した。【結果および考察】低音である500Hzが標準音の場合の音脈分凝発生の周波数差について分析した結果について報告する。本研究の実施に当たっては福島県立医科大学倫理委員会の承認を得て、参加者に書面および口頭での同意を得ている。