[P6-21] 統合失調症患者におけるリズム感とミスマッチ陰性電位(mismatch negativity)の関係性の検討
【目的】精神科入院中の統合失調症患者におけるリズム感を客観的に評価し、リズム感とMMNの関係性について検討する。【方法】当院入院中の統合失調症患者で同意が得られた対象者13名に対し、iOS版The Harvard Beat Assessment Test(以下、H-BAT)を実施しリズム感を計測した。H-BAT実施日の±1週間以内を目安にMMNを計測し、相関係数を算出した。MMNについては加算平均波形を用いて、刺激開始後140ms-250msの間で頂点振幅・潜時を算出した。【結果】統合失調症患者リズム感の評価では、H-BATのBITperが5.39±4.96msecであった。MMNはFz潜時が213.69±24.09msec、振幅が-2.95±1.29μV、Cz潜時が213.08±28.80msec、振幅が-2.77±1.45μVであった。H-BATの下位項目であるBITper(音の間隔の変化を聴き分ける能力)と、MMNの振幅には弱い正の相関を認めたが、有意差は認められなかった。現在詳細な解析を行っている。発表時に、考察を含めて解析結果を報告する。