[P6-3] MMNによる軽度認知機能障害とパーキンソン病の比較
アルツハイマー型認知症(AD)とパーキンソン病(PD)関連疾患には共通する認知・精神症候や危険因子が多く,病理学的にも混在していることは珍しくない.ミスマッチ陰性電位(MMN)は,自動的な聴覚識別機能を反映し,神経変性変化を鋭敏に捉えることができる点において,軽度認知障害(MCI)からADへの病態進行を反映するバイオマーカーとしても期待されている.先行研究からはPDよりもADの方がMMNは減衰している可能性が示されているが興味深いことに,PDが認知症を合併するとAD以上にMMNが減衰するという報告もある.このようにMMNを用いて,MCIとPDを縦断的に観察することは疾患の鑑別や発症予測にも有用である可能性があるが,本研究ではその前段階としてMCIとPDのMMNを比較することとし,その結果について報告する.
なお,本研究は福島県立医科大学倫理委員会の承認を得ており,開示すべきCOIはなく,すべての被験者からインフォームド・コンセントを得ている.
なお,本研究は福島県立医科大学倫理委員会の承認を得ており,開示すべきCOIはなく,すべての被験者からインフォームド・コンセントを得ている.