[P6-4] 中前頭theta律動と後頭gamma律動は視覚運動制御に関連する
【目的】中前頭theta律動と後頭gamma律動は、Flanker課題やSimon課題などの干渉課題実施時に増大する。認知機能と関連するこれらの律動が視覚運動制御に寄与するかを検証することを目的とした。【方法】健常成人が母指と示指を用いた摘まみ動作で発揮筋力をターゲットに合わせる課題を異なる視覚フィードバックゲインで行った。視覚フィードバックゲインが大きいほどより精密な視覚運動制御が必要となる。課題中に高密度脳波計を用いて脳波を計測し、事象関連スペクトラム摂動を解析した。【結果】中前頭theta律動と後頭gamma律動は、視覚フィードバックゲインが大きい場合の方が、小さい場合と比較して増大していた。また、重回帰分析の結果、課題の成績はこれらの律動により説明された。【結論】中前頭theta律動と後頭gamma律動は視覚情報を用いた運動の制御に寄与する可能性が示唆された。