50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 神経伝導検査・誘発筋電図

[P8-11] MCV、SCV、CMAP振幅の加齢変化と男女差

松下隆史1, 幸原伸夫2, 崎山千尋1, 中村真実子1, 浜田一美1, 佐々木一朗1 (1.地方独立行政法人 神戸市立医療センター中央市民病院 臨床検査技術部, 2.地方独立行政法人 神戸市立医療センター中央市民病院 脳神経内科)

要旨:神経伝導検査への加齢の影響は数多く報告されているが、日本人の多数例での検討は少ない。今回我々は、当院のデータベースを用いて神経伝導への加齢の影響について多数例で検討し、男女間での比較も行った。対象:2011年4月から2020年4月までに、当院で神経伝導検査を行い臨床的に「異常なし」と判定された連続1102例(平均54.4歳、男性42%)の正中(MCV・SCV・CMAP)・尺骨(MCV・SCV・CMAP)・脛骨(MCV・CMAP)・腓腹(SCV)神経。方法:各神経に対して、男女別に年齢と伝導速度の関係を線形回帰分析し、相関係数を算出した。また、運動神経については年齢と振幅との関係についても評価した。結果:正中神経、尺骨神経のMCV,SCVではいずれも加齢と共に減少したが女性の方が加齢による影響が小さかった。脛骨神経MCVと腓腹神経SCVおよび全てのCMAP振幅では加齢の影響に男女差はなかった。結語:上肢の伝導速度は女性の方が男性に比べ加齢の影響が小さい。