[P8-15] 手根管症候群手術症例611手の神経伝導速度検査 -肘部管症候群の有無が隣接神経比較法に及ぼす影響-
【目的】 CTS術前のNCSを、隣接神経比較法と肘部管症候群(CuTS)の有無に着目してまとめた。【方法】対象は、2015~19年に手術を行ったCTS患者611例。平均62.3歳(SD13.7)、男206・女405。同時手術は、CuTS移行術292例、橈骨神経剥離術9例などであった。
評価項目は、1)第2虫様筋-骨間筋比較(2L/I)法、2)環指比較法、後半111例では3)母指比較法も施行した。カットオフ値は、正中神経測定値の5%とした。
【結果】尺骨神経優位となった例は、1)411例(67.3%)、2)472例(77.5%)、3)で橈骨神経優位となったものは、87例(78.4%)であった。
検出感度をCuTSの有(肘上下の遅延≧15%)・無(≦5%)で分けると、正常群(n=146)では、1)73.3%、2)86.3%、3)68.0%となり、CuTS群(n=349)では、1)64.7%、2)70.8%、3)81.7%となった。
【結論】 隣接神経比較法は高い検出率であるが、CuTSがあると検出率に変化が見られた。複合的な判断が必要である。
評価項目は、1)第2虫様筋-骨間筋比較(2L/I)法、2)環指比較法、後半111例では3)母指比較法も施行した。カットオフ値は、正中神経測定値の5%とした。
【結果】尺骨神経優位となった例は、1)411例(67.3%)、2)472例(77.5%)、3)で橈骨神経優位となったものは、87例(78.4%)であった。
検出感度をCuTSの有(肘上下の遅延≧15%)・無(≦5%)で分けると、正常群(n=146)では、1)73.3%、2)86.3%、3)68.0%となり、CuTS群(n=349)では、1)64.7%、2)70.8%、3)81.7%となった。
【結論】 隣接神経比較法は高い検出率であるが、CuTSがあると検出率に変化が見られた。複合的な判断が必要である。