[P8-16] 反復神経刺激試験(RNS)7筋の正常値の構築
【目的】反復神経刺激試験(RNS)のCMAP正常下限値と漸減現象のcut off値を構築する。【方法】対象は正常ボランティア40名。3Hz RNSを短母指外転筋(APB)、小指外転筋(ADM)、指伸筋(ED)、三角筋(Del)、僧帽筋(Trap)、鼻筋(Nas)、前頭筋(Fro)の7筋に施行した。CMAP振幅の下限値と1発目から4発目の漸減現象上限値を95%信頼区間から算出した。僧帽筋では通常法と肩上げ法の2つを検討、三角筋では通常のErb刺激に加え、神経根近傍での刺激も検討した。【結果】各筋のCMAP振幅下限値/漸減現象上限値を以下に示す。APB 11.4 mV/1.0%, ADM 12.4 mV/1.2%, ED 11.0 mV/2.3%, Del(Erb点刺激)12.5 mV/4.2%, Del(神経根近傍刺激)11.9 mV/4.8%, Trap 13.8(通常法)7.9 mV/4.8%, Trap(肩上げ法)7.9 mV/4.9%, Nas 1.2 mV/3.4%, Fro 1.2 mV/2.6%【結論】各筋の漸減率の正常上限値はすべて5%以内に収まり、6%以上の漸減は異常と考えられた。