50th Memorial Annual Meeting of Japanese Society of Clinical Neurophysiology (JSCN)

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一般演題ポスター

一般演題ポスター 神経筋超音波・末梢神経筋画像

[P9-4] 痙縮による内側足背皮神経圧迫に対し、エコー下ボツリヌス治療が有効だった一症例

阿部理奈, 水尻強志, 金成建太郎, 京吉彦, 江原昌宗, 阿部直樹 (宮城厚生協会長町病院)

【はじめに】ボツリヌス治療(以下BTX)を計画する際、症状に応じた筋の選択が重要である。痙縮筋により神経が圧迫されることがあり、神経筋超音波検査が有用である。【症例】76才女性。脳梗塞後遺症による左下肢麻痺・痙縮が存在。内反尖足・母趾過伸展があり、短下肢装具足部ベルトをきつくしめると母趾橈側の痺れが生じた。神経筋超音波検査を行い、足部ベルト部直下に内側足背皮神経が走行し、その深部に長母趾伸筋が確認された。長母趾伸筋へBTX注実施し痺れが消失した。【考察およびまとめ】今回の症例は、母趾過伸展+ベルトの圧迫により、内側足背皮神経が絞扼され、その支配領域である母趾橈側の痺れを生じている可能性があった。神経筋超音波検査にて神経や筋肉の状況を確認することは、BTX治療の対象筋を選択する上で重要な役割をはたす。