[P9-8] 骨格筋超音波によるサルコペニア評価の有用性の検討
【目的】サルコペニアは加齢に伴う骨格筋の量および質の低下を生じ、関節リウマチ(RA)を含む全身疾患と関連する。我々は超音波検査(US)による骨格筋のエコー輝度(echo intensity; EI)の評価がサルコペニアの診断に有用であるかを検討した。【方法】対象は50歳以上の女性のRA患者。USは全て同一機器、同一条件下で施行。Raw EIと、皮下脂肪厚で補正したcorrected EI(cEI)の両方を用いた。【成績】50例のRA患者を検討。14例がサルコペニアと診断。年齢、罹病期間、疾患活動性、身体機能がサルコペニアと有意に関連。サルコペニア患者の外側広筋のraw EIは非サルコペニア患者と比較して有意に高値を示したが、cEIは有意差無し。一方、cEIは肥満者(体脂肪率≧30%)と非肥満者で有意差を認めたが、raw EIでは有意差なし。【結論】Raw EIの評価はサルコペニアの診断に有用である。cEIは肥満に伴う筋肉内脂肪の増加を鋭敏に反映する。