日本臨床神経生理学会学術大会 第50回記念大会

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ワークショップ

ワークショップ1 試験委員会セミナー 専門医・専門技術師試験問題解説

2020年11月26日(木) 13:00 〜 14:30 第8会場 (2F K)

座長:今井 富裕(札幌医科大学 保健医療学部)

[WS1-2] 脳波問題

吉村匡史 (関西医科大学 医学部 精神神経科学教室)

脳波は時間解像度に優れているだけではなく、安全性、簡便性、経済性についても他の検査法に勝る面が多いが、その測定や判読においては幅広い知識が求められる。ここでは、日本臨床神経生理学会認定試験のうち、脳波関連問題について過去の認定試験問題を基に解説する。
以下に出題範囲のあらましを示す。
1.脳波検査に関連する脳の生理と解剖
・脳波の発生機序や覚醒・睡眠機構などに関する基礎的知識
2.患者への対応と処置
・小児、意識障害患者への対応の注意点や、検査中のけいれん発作など患者の状態が急変した際の対処法
3.脳波検査
・電極配置法、導出法、モンタージュ、アーチファクト対策など
4.脳波計について
・デジタル脳波計の特徴や主要なJIS 規格(フィルタ、弁別比、雑音、感度、周波数特性)
5.正常脳波(判読法を含む)
・脳波の年齢による変化、睡眠時の変化、各種賦活法、正常変異波形など
6.臨床脳波(判読法を含む)
・背景活動の異常、てんかん・脳器質障害に伴う異常波など
7.睡眠ポリグラフィ(PSG)
・記録法、解析法、各種睡眠障害における所見の特徴
8.脳死判定
・脳死判定における脳波記録法や雑音対策、判定基準
9.脳波分析
・分析の基本(周波数分析など)、脳電位マッピング、双極子追跡法の原理など
10.脳誘発電位
・検出法の原理(加算平均、S / N 比など)、各種誘発電位の検査法と臨床的意義
11.画像検査とその他の機能検査
・脳画像検査、脳機能検査に関する基本的知識