第96回日本産業衛生学会

セッション情報

シンポジウム

シンポジウム 13 国際交流事業キックオフシンポジウム

2023年5月11日(木) 09:00 〜 11:00 第5会場 (ライトキューブ宇都宮 2F 大会議室202)

座長: 森 晃爾(産業医科大学 産業生態科学研究所 産業保健経営学), 菅沼 成文(高知大学教育研究部医療学系)

日本産業衛生学会は「産業衛生に関する学術の振興と、勤労者の職業起因性疾患の予防及び健康維持増進を図り、もってわが国の学術と社会の発展に寄与すること」を目的としている(定款第4条)。当学会は海外の研究者や団体と連携し活動を行っているが、令和3(2021)年の理事会で当学会の公益事業としてアジアとの国際交流事業を拡大する方針を決定した。

本シンポジウムは令和5(2023)年度から開始する「Occupational Health for SDGs: Research Development Project in Asia(邦文:持続可能な産業衛生のためのアジア研究プロジェクト)」の国際交流事業のキックオフシンポジウムの位置づけである。本事業の立案にあたっては学会内に国際交流事業ワーキンググループ(国際交流事業WG※)を設置し、令和3(2021)年秋より事業内容を検討し、理事会で議論を重ねてきた。最終的に本学会員から事業内容の提案を募り、採択された提案事業を本学会が実施することした。予算規模は1,000万円から開始する。

本シンポジウムでは、日本産業衛生学会国際交流事業の担当理事の川上憲人氏(東京大学)から「国際交流事業設置の経緯」について、国際交流事業WGの吉川徹氏(労働安全衛生総合研究所)から「募集要項と選考基準」について報告いただく。次に、本事業の計画にあたり国内外の専門家から助言をいただいたが、川上剛氏(ILO)から「国際潮流とSDGsからみた本事業への期待」についてお話いただく。また、これまでアジアでの産業衛生研究や実践の経験として石丸知宏氏(産業医科大学)と佐々木那津氏(東京大学)から事例を報告いただく。最後に、本事業の採択者が決定している場合は、採択者から事業の概要を報告いただき、本事業の学会員への報告と共に、今後の国際交流事業について、総合討議を行う。会員の方々の参加を期待したい。

※日本産業衛生学会国際交流事業担当理事:川上憲人、菅沼成文。国際交流事業WG委員:石丸知宏、小田上公法、佐々木那津、J P Naw Awn、吉川悦子、吉川徹