セッション情報
シンポジウム
シンポジウム 15 しなやかな心で繋がり輝く産業・環境・健康 ~栃木からの熱いメッセージ(関東地方会第300回例会企画)
2023年5月12日(金) 13:45 〜 15:45 第2会場 (ライトキューブ宇都宮 3F 中ホール東)
座長: 小橋 元(獨協医科大学医学部公衆衛生学講座), 塚田 三夫(栃木県安足健康福祉センター)
【医(専)、看】
ポストコロナおよびSociety5.0の新しい社会が始まります。
科学技術が進み、平均寿命が延び、少子高齢化が進む中で、科学技術だけでは解決困難な多くの課題が浮き彫りになってきています。近年は、臨床医療においても患者の課題を解決するために、異業種との連携を密にし、社会から孤立せぬようにと、様々な社会資源を活用するようになりました。患者自身の健康はもとより、ウェルビーイングを向上させる「社会的処方(social prescribing)」が意識されています。これこそが、公衆衛生の考え方そのものなのです。これからは産業保健、地域保健、母子保健、高齢者保健…と、様々な枠組みが連携しあいながら健康・幸福を守っていく必要があります。
身体の健康のために処方された薬は血流のないところには届かないように、社会も私たちの身体同様、人と人との交流(血流)のないところに於いてウェルビーイングは向上しません。さて、今の私達の社会は「血の通った社会」でしょうか。誰も取り残さず生活と心に寄り添う温かい社会になっているでしょうか。
このシンポジウムでは、栃木県の産業・環境・健康の面から、これからの社会を見つめます。
栃木県における地域保健から職域保健への連携の推進、地方銀行と地元企業の共同出資による地域商社、日光から発信する自然環境を守るものづくりの取り組み、世代を跨ぎどんな人も輝く足利のワインづくりの取り組みの紹介、そして、信頼・つながり・お互い様で健康をつくるヘルスプロモーション大使のお話など盛りだくさんです。
しなやかな心で人々が温かく繋がり輝く我が国の未来を皆様と、そしてさらに我が国の中でもひときわ輝く栃木ゆかりのシンポジストとともに考えます。ぜひ熱く未来を語りましょう。そして産業衛生・公衆衛生の新時代を担う活力を生み出す機会となれば幸いです。
塚田 三夫1 (1.栃木県安足健康福祉センター)
美藤 文人1 (1.株式会社コレトチ)
山口 琢也1 (1.株式会社大日光・エンジニアリング)
池上 知恵子1 (1.ココ・ファーム・ワイナリー)
岩室 紳也1 (1.ヘルスプロモーション推進センター)