〇原田 大資1, 瀧澤 莉代2 (1.株式会社WellGo, 2.株式会社WellGo 営業戦略部)
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スポンサードシンポジウム
スポンサードシンポジウム 1 高度な産業保健業務効率化は、何をもたらすのか
Thu. May 23, 2024 11:15 AM - 12:15 PM 第9会場 (中国新聞社 7F ホール)
座長: 矢嶋 収(株式会社WellGo 営業戦略部)
共催:株式会社WellGo
日本産業衛生学会では、「産業保健(産業衛生や労働衛生とほぼ同義語)は、労働者個人の健康管理はもちろんのこと、職場環境の改善やより良い職場文化の形成、さらには社会全体に寄与する幅広い活動」としている。つまり、あるべき産業保健とは、「管理」をするだけではなく、「改善」を行うことである。しかし、現実には営利団体である一般的な企業では、産業保健を第一に考え、十分にリソースを割くことができるケースは稀である。実際の産業保健現場では、安衛法の努力義務である保健指導すら十分でない事業場も少なくない。様々な要因が考えられるが、大きな要因の一つに、単純な事務業務に産業保健職が追われていることがあげられる。産業医や保健師を含む看護職などは、産業保健の本来あるべき「改善」業務に十分なリソースを割けず、「管理」事務業務に追われることも多いと考えられる。よって、産業保健の更なる推進への第一歩として、産業保健にかかわる事務業務効率化があげられる。企業では昨今、産業保健人材確保のための十分な投資が難しい場合も多い中、人的資本経営や健康経営など求められているものも増えている。そんな中、産業保健を効率的に運営していくには、クラウド型健康管理システムを導入することが望ましいという動きがある。本セッションでは、通常の定期健康診断だけではなく、近年大きく変わりつつある特殊健診やリスクアセスメント健診までをも高度に業務効率化し、あるべき産業保健の「改善」に取り組もうとするマツダ株式会社の櫻井保健師と光井保健師にご登壇頂く。続いて、健康管理システムWellGoの代表取締役であり、特殊健診などの業務効率化ツールを新たに開発した原田氏にも話題提供を頂く。また、株式会社WellGoの瀧澤保健師からは、企業のポピュレーションアプローチ施策の取り組み事例とその効果の発表を頂く。今回は、ウォーキングイベントについて取り上げ、システムを活用したイベント実施を行った3社についての事例を伺う。ESGや働き方改革等の後、人的資本経営や健康経営を本格的に取り組まざるを得ない今、産業保健はどう効率化できるのか、またその後、何をすべきなのか。産業保健関係者のあるべき役割や、実施すべき健康経営施策、活用すべきツールについて改めて考える機会としたい。
〇櫻井 智子1 (1.マツダ株式会社)
〇光井 英子1 (1.マツダ株式会社)