第97回日本産業衛生学会

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シンポジウム

シンポジウム 14 多職種による中小企業の安全衛生活動支援の現在と展望

Fri. May 24, 2024 1:40 PM - 3:40 PM 第5会場 (広島国際会議場 B2F コスモス1)

座長: 森口 次郎(京都工場保健会), 槇本 宏子(医療法人精華園 海辺の杜ホスピタル 健康推進室)

小規模事業場は産業医の選任義務がなく、産業医の関与が十分ではないことが多い。また予算が乏しい場合もあり、中小企業での安全衛生活動は低調との指摘もある。また産業保健の課題は多岐にわたることや関係する各職種のマンパワーが必ずしも十分でないことなどから、多職種連携の重要性が注目されている。本シンポジウムでは、様々な職種5名から中小企業での安全衛生活動の事例を共有してもらい、多職種連携により、それらをさらに効果的な取り組みへと発展できないかを検討することで、すべての労働者に対する産業保健提供に役立つ方策を考える。| 奈良井理恵先生には、企業での専属産業医経験を踏まえて中小企業における嘱託産業医活動の専属産業医との違いや活動での工夫などについて述べていただく。仲佐菜生子先生には、産業保健総合支援センター、地域産業保健センターで勤務する保健師の立場から、両センターの利用促進や産業保健活動の定着のための取り組みを紹介していただく。稲岡美穂先生には、労働衛生機関の立場から中小企業の健康経営支援のための取り組みを紹介していただく。社会保険労務士である脊尾大雅先生には、がん罹患者の人材紹介事業の取り組みや今後の研究の展望などについて紹介していただく。岩本聖子先生には、特別養護老人ホームの施設長として産業医と協働して取り組んできた労働災害防止活動を紹介していただく。| シンポジストからの発表ののち、参加者との質疑応答・意見交換を行い、多職種連携により中小企業の安全衛生活動支援を一層発展させる方策について考える機会としたい。多くの関係者の本シンポジウムへの参加を期待する。|