Fri. May 16, 2025 9:00 AM - 11:00 AM 第3会場 (仙台国際センター 展示棟 １F 会議室3)

座長: 井上 幸紀（大阪公立大学大学院　医学研究科　神経精神医学）

共催：塩野義製薬株式会社

　我が国においては、少子高齢化の加速によって労働力の減少が強く危惧されており、勤労者一人あたりの労働生産性を高める対策が必須である。労働生産性を高めるべく、プレゼンティーズム/アブセンティーズムの観点からも、勤労者の健康状態を改善・向上させることが期待される。従って産業医は、予防をはじめとした健康管理や健康教育を行うことで勤労者の健康状態の改善・向上に努めることが責務と考えられる。
　勤労者の健康管理の中で、「睡眠」 は勤労者の健康増進・維持に不可欠な生活習慣であり、睡眠状態の悪化は、高血圧・糖尿病のような生活習慣病やうつ病・不安症などの精神疾患と相関することから、労働生産性の低下に繋がる可能性があり、全ての勤労者で注視しなくてはならない重要な指標である。
　本シンポジウムでは、睡眠専門医による、勤労者の睡眠ケアをテーマにした講演を予定しており、総合討論では勤労者における睡眠課題の検証、睡眠障害の一次・二次予防、不眠症治療の早期介入の重要性や日中のパフォーマンスを意識した適切な薬物療法について議論を深め、勤労者における睡眠の重要性を改めて見直す機会となることを期待する。