The 48th Japanese Society of Oral Implantology

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イブニングセミナー

Real treatment and preventive therapy for peri-implant disease

Sat. Sep 21, 2019 5:30 PM - 6:20 PM Room5 (福岡国際会議場 4F 409+410)

Chair:Masanori Nashimoto(General Implant Research Center:GIRC)

総合インプラント研究センター

 2019年春,日本歯周病学会から「歯周病患者における口腔インプラント治療指針およびエビデンス2018」が発刊されました.その中でインプラント周囲疾患の治療に関し「インプラント周囲粘膜炎とインプラント周囲炎は細菌感染に伴う炎症性疾患であることから,炎症の消退を図るために,まず,歯周基本治療に準じた治療をおこなう」,「外科的治療が必要な症例であっても,先に非外科治療を実施する」と書かれています.世界的にインプラント周囲疾患のうちインプラント周囲炎に対して,いまだ治療のプロトコールが確立していないが現状ですが,インプラント周囲疾患に対する治療に関し数多くの研究が行われ,またシステマティックレヴューも多く発表されており,先述の日本歯周病学会のガイドラインに記載されている様に,その治療法に関して,ある程度の方向性は判明してきていると思います.しかし実際に治療を行うと,非外科治療のみでも良くなるはずのインプラント周囲粘膜炎がなかなか治らなかったり,インプラント周囲炎に対し外科治療を行ってみると手技が困難であったり,良好な治癒が得られない場面に多々遭遇しているのが現実だと思います.これまでに蓄積されたエビデンスを検討しながら,実際のインプラント周囲疾患の治療や発症の予防に関して,自分自身がどのように治療をおこない,また実際の臨床で実感していることをお話ししていこうと思います.