The 48th Japanese Society of Oral Implantology

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モーニングセミナー

The lesser adjusted prothesis for Dental Implant

Sun. Sep 22, 2019 8:00 AM - 8:50 AM Room3 (福岡国際会議場 4F 401+402 +403)

Chair:Yoshiaki Mimura(Institute of Clinical Materials)

臨床器材研究所

 インプラントを用いた補綴治療を行うにあたって,最終補綴を想定した上で進められる補綴主導型のインプラント治療が主流となっている.
 ただ,想定された最終補綴を実現するために直下の歯槽骨にインプラント体を埋入する外科処置が先行されるため,その歯槽骨の解剖形態を三次元的に把握し,長期的に安定するであろう安全な位置にインプラントを埋入する必要がある.そのためには,サージカルガイドを作製してそれに従って適切な位置にインプラント体を埋入することが推奨されている.
 本セミナーでは,まず当方が行っているサージカルガイドの作製法を紹介する.このサージカルガイドはシミュレーションソフトを使用せずに行うため,デジタルデータをいわゆるアナログでサージカルガイドに改変させるものであるが,まず診断用ステントを模型上で製作し,それを装着した状態でCT撮影を行う.得られた画像情報からインプラント体を埋入する位置・方向を決定し,使用した診断用ステントを改良してサージカルガイドを作製するものである.
 その後,適切な時期に印象採得を行い補綴物を作製していくのであるが,作製された補綴物ができる限り咬合調整が少なくて済むよう,咬合印象によって補綴物を作製していく方法についても紹介する.この咬合印象法は,印象採得と咬合採得を同時に行うものであるが,口腔内の咬頭嵌合位をより正確に模型上に再現できることが分かっている.
 さらに,咬合調整した上部構造をアバットメントを介しインプラント体にスクリュ−固定する際に工夫していることについても触れようと思う.