[P01-11] A Clinical Study of malignant lyphoma
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【緒言】
悪性リンパ腫はリンパ節に発生するリンパ節内性が多いが，頭頚部領域ではWaldeyer輪，鼻腔，副鼻腔などリンパ節外性の発生頻度も高い．口腔領域の悪性リンパ腫は比較的まれであり，しばしば炎症や他の腫瘍に類似する臨床像を呈するため，鑑別診断に苦慮することもある．
今回，われわれは顎口腔領域の主訴に当科を受診した悪性リンパ腫の臨床的検討を行ったので、その概要を報告する．
【対象・方法】
2014年4月から2020年9月まで当科で悪性リンパ腫と診断を得た症例を対象とした．性別，年齢，部位，病理組織学的診断等について調査，検討を行った．
【結果】性別は男性6例．女性2例．年齢は21～89歳で平均年齢は67.5歳であった．発生部位は上顎3例，頬粘膜1例，軟口蓋1例，口底1例，顎下部1例，耳下腺～翼突筋部1例であった．初発症状では，全例に腫脹あるいは腫瘤形成が認められた．病理組織学的診断ではびまん性大細胞型Ｂ細胞リンパ腫が5例，バーキットリンパ腫が1例，濾胞性リンパ腫が1例，形質芽球性リンパ腫が1例であった．Ann Arbor分類ではStageⅠAが8例であった．治療は主に他院血液内科で行われ，化学療法が4例に施行された．
【結語】
今回，われわれは，顎口腔領域の主訴に当科を受診した悪性リンパ腫の臨床的検討を行ったので，その概要を報告した．