The 39th Annual Meeting of Japanese Society of Oral Oncology

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一般演題(eポスター)

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2.悪性腫瘍・手術

[P02-10] A case of epithelial-myoepithelial carcinoma of the palate

〇Rumi Kamijo1, Atsushi Takizawa2, Hiroshi Kurita3 (1.FujimikougenHP, Nagano, Japan, 2.Shinshu Ueda Medical Center, Nagano, Japan, 3.Department of Dentistry and Oral Surgery, Shinshu University School of Medicine, Nagano, Japan)


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上皮筋上皮癌は全唾液腺腫瘍の1%以下を占めるまれな悪性唾液腺腫瘍である。その大部分は耳下腺に好発するが、小唾液腺に発生するものはその中でも11%程度ときわめて僅かである。今回我々は、口蓋に発生した上皮筋上皮癌を経験したので報告する。患者は67歳、女性。1年前より右側口蓋に腫瘤を自覚するも疼痛等無く大きさの変化もないため放置していたが、かかりつけ歯科医院を受診し、精査加療目的に紹介受診となった。初診時、右側口蓋に5mm大で弾性軟、表面滑沢、暗紫色、広基性に腫瘤を認めた。造影CTでは明らかな口蓋骨の吸収等認めなかった。FDG-PET検査では、右側上顎に淡い集積を認めるものの、頚部リンパ節転移や遠隔転移は認めなかった。生検にて、上皮筋上皮癌の診断を得た。これらの結果より、右側口蓋悪性腫瘍(cT1N0M0)の診断のもと、全身麻酔下に右側口蓋悪性腫瘍切除術および右側上顎骨部分切除術を施行した。病理組織学的には、核は小型、細胞質は淡明で乳頭状管状構造を示して増殖していたが、明らかな細胞浸潤や分裂像は認めなかった。淡明細胞の他に酸性顆粒状の細胞質を有するもの、細胞質の少ないやや小型の細胞が認められた。免疫組織化学的には、上皮性マーカーであるCK7、AE1/AE3、そして筋上皮性マーカーであるα-SMAで陽性を示し、これらの所見より上皮、筋上皮の性質を有する腫瘍であることがわかり、上皮筋上皮癌の診断を得た。術後2年経過の時点で再発や遠隔転移は認めていない。