The 39th Annual Meeting of Japanese Society of Oral Oncology

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一般演題(eポスター)

PDFポスター » 5.悪性腫瘍・病理

5.悪性腫瘍・病理

[P05-04] Observation of tongue cancer with the Fluorescence visualization devices and pathological evaluation.

〇Osamu Takahashi1, Manabu Habu1, Kazuya Haraguchi1, Daigo Yoshiga2, Tanaka Junpei2, Sho Mitsugi1, Masaaki Sasaguri1, Izumi Yoshioka2, Kazuhiro Tominaga1 (1.Department of Science of Physical Functions Division of Oral and Maxillofacial Surgery, Kyushu Dental University, Fukuoka, Japan, 2.Department of Science of Physical Functions Division of Oral Medicine, Kyushu Dental University, Fukuoka, Japan)


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【目的】近年,悪性腫瘍切除時の安全域の決定にFluorescence Visualization技術が有用とされており、昨年からは保険適用も導入されている.この技術は病変部の代謝亢進による補酵素の減少,Collagen Cross Linkの破壊によって,青色励起光を照射したときに緑色蛍光が減弱する現象(蛍光ロス)を応用したものである.今回われわれは,蛍光粘膜観察装置(イルミスキャンⅡR)にて舌癌の観察と病理学的な評価を行った.

【対象と方法】本研究はT2以下の舌癌の10例に対して施行.手術の際にイルミスキャンⅡにて病変を観察し,蛍光ロスを認めた部分をマークし,最終的な切除範囲についてはヨード染色にて決定した.蛍光ロス部分の評価は術後病理標本にて行なった.

【結果】まず術者が蛍光ロスと判断した部位をイルミスキャン画像解析ソフトにて解析を行ったところ,輝度は凡そ95以下であった.また蛍光ロスを認めた部分の病理所見は,粘膜固有層におけるリンパ球浸潤や,基底細胞および棘細胞の増殖の傾向などが認められた.

【結論】今回,イルミスキャンⅡを使用して舌癌の観察を行ったところ,病変周囲の上皮性異形成の範囲を評価する方法としての有用性が示唆された.