The 39th Annual Meeting of Japanese Society of Oral Oncology

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一般演題(eポスター)

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5.悪性腫瘍・病理

[P05-13] 2 cases of metastatic oral tumors

〇Chisato Goda1, Yasuhiro Nakai1, Mao Tanaka1, Fumi Nakai1, Minoru Miyake1 (1.Department of Oral and Maxillofacial Surgery ,Faculty of Medicine,Kagawa University)


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緒言:転移性口腔癌は口腔悪性腫瘍の約1%と稀である。今回我々は口腔内に転移した悪性腫瘍を2例経験したのでその概要を報告する。

症例1:86歳、男性。左上歯肉腫脹、潰瘍形成のため当科紹介受診された。既往に肝細胞癌再発、多発肺転移、腹膜播種があり、ラムシルマブによる化学療法が予定されていた。口腔内腫瘍に対して細胞診ClassⅢであったため、腫瘍摘出を計画していたが、腫瘍の増大、出血があったため止血処置と併せて組織生検を行った。組織検査で肝細胞癌の口腔内転移と診断され、主科と協議の結果、現在は原疾患に対する化学療法を行いながら経過観察中である。

症例2:83歳、男性。左下歯肉出血、腫脹、疼痛を主訴に当院呼吸器内科より当科紹介受診された。既往に左上葉肺腺癌、肝臓、右副腎、多発骨転移があり化学療法が施行されていた。当科初診時に細胞診、生検施行したところ、細胞診classⅤ、組織検査で肺腺癌の口腔内転移と診断された。原発巣に対して行ったテガフールによる化学療法の効果が認められ口腔内腫瘍の縮小、疼痛緩和が認められている。

結語:悪性腫瘍が口腔内に転移した場合は予後不良のことが多いため、原発巣の制御の状態、全身状態、口腔内の状態を総合的に判断し当科での口腔ケアを含めたBSCが重要であると考える。