The 39th Annual Meeting of Japanese Society of Oral Oncology

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一般演題(eポスター)

PDFポスター » 5.悪性腫瘍・病理

5.悪性腫瘍・病理

[P05-17] A case of basal cell adenocarcinoma of palate

〇Atsushi Takizawa1,2, Rumi Kamijyo1,3, Kenji Yamada1, Akinobu Shibata1, Shinobu Uehara2, Soichi Takamizawa2, Hiroshi Kurita4 (1.Department of Dentistry and Oral Surgery,Hokushin General Hospital, 2.Department of Dentistry and Oral Surgery,Ueda Medical Center, 3.Department of Dentistry and Oral Surgery,Fujimi Kogen Hospital, 4.Department of Dentistry and Oral Surgery, Shinshu University School of Medicine)


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【緒言】基底細胞腺癌は唾液腺悪性腫瘍の約2%を占めそのうち9割以上は大唾液腺に発生すると言われており小唾液線に発生することはまれである.今回われわれは口蓋に発生した基底細胞腺癌の1例を経験したので報告する.【症例の概要】患者:66歳、女性.既往歴:脳出血、直腸癌.現病歴:2018年4月に当院外科で行われた直腸癌手術時の周術期口腔管理で当科を受診し偶然口蓋部の腫瘍が発見された.現症:口腔内所見:右口蓋部に30×30mm大の外向性腫瘤を認めた.腫瘤は弾性軟,表面粘膜は平滑でやや赤色であった.口腔外所見:左右頸部リンパ節の腫大は認めなかった.画像所見: CT所見 右口蓋部に約30mm大の造影される腫瘤を認めた.辺縁は比較的明瞭で骨破壊はみられなかった.両側頸部リンパ節に明らかな腫大は認めなかった.臨床診断:右口蓋部腫瘍. 処置および経過:当院外科で直腸癌の手術、術後化学療法が施行され経過観察となったため2018年9月に右側口蓋部の組織生検を施行した.病理組織学的診断は腺癌であったため10月に全身麻酔下で右側口蓋腫瘍切除術を施行した.術後2年経過したが再発等認めず経過は良好である. 病理組織学的所見:充実状、索状構造を示して増殖し繊維性被膜を形成していた.核分裂像が散在し腫瘍細胞は充実性巣状に増殖し所々に柵状配列を認めた.病理組織学的診断:基底細胞腺癌.【結語】口蓋に発生した基底細胞腺癌の1例を経験したのでその概要を報告する.