The 39th Annual Meeting of Japanese Society of Oral Oncology

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一般演題(eポスター)

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6.悪性腫瘍・緩和ケア・リハビリ

[P06-07] Development of a swallowing evaluation method using a multiple channel surface electromyography sheet

〇Yoshito Koyama1,2, Hiroshi Kurita2 (1.Department of Dentistry and Oral Surgery, Omachi General Hospital, 2.Department of Dentistry and Oral Surgery, Shinshu University)


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【緒言】われわれは,150mm×62mm大,最大厚み3㎜の固定型複数表面筋電図シート(以下,センサシート)を用いた非侵襲的な嚥下機能検査方法を開発し,その有効性を確認してきた.センサシートは舌骨上筋群(位置A,B),舌骨下筋群(位置C,D)の表面筋電図を測定するために電極8個と粘着シートで構成されたものである.口腔癌切除後の皮弁再建術後の患者では組織欠損と神経筋機構の変化が予想される.今回,センサシートを用いて健常者と口腔癌皮弁再建術後の患者の筋電図結果の比較をおこなった.【対象および方法】健常者10名(29.5±3.9歳),および,口腔癌にて皮弁再建術をおこなったもので嚥下造影検査にて嚥下障害を認めた患者6名(68.7±10.5歳)を対象にセンサシートを用いた筋電図測定を行い,筋活動継続時間,嚥下筋活動開始パターンの比較をおこなった.【結果】筋活動継続時間は,口腔癌皮弁再建術後患者の方が,水にて舌骨上筋群の活動継続時間が短縮しており,ゼリー,ヨーグルト,および, とろみ水にて舌骨下筋群において延長していた.筋活動開始パターンは,健常者においては舌骨上筋群より始めるものが多いが,口腔癌皮弁再建患者は舌骨下筋群より筋活動が開始されるのが多かった.【まとめ】口腔癌切除後の皮弁再建術後には各器官の形態と動態は変化し, 摂食・嚥下関与器官の運動様式は術前とは異なり,本研究でも表面筋電図が異なる結果を示した.