日本スポーツ教育学会第43回 国際大会/東アジアスポーツ教育学会第11回大会

ごあいさつ

歓迎のことば


日本体育大学 

学長 石井 隆憲


 2023年9月23~24日の2日間にわたり、日本体育大学世田谷キャンパスにおいて日本スポーツ教育学会43回国際大会を開催させていただくこととなり、大変光栄に思います。また、開催校として心より歓迎いたします。

 本学は、1891年に創設された「体育会」を起源としており、建学の精神である「體育富強之基(たいいくふきょうのもとい)」の理念の下で、一貫して体育・スポーツの普及促進と指導者の養成に力を入れてきた大学です。現在では、社会情勢の変化に応じて、その射程を広げ「身体にまつわる文化と科学の総合大学」として5学部、3研究科を有しています。

 スポーツの持つ教育的意義はいまさら語るまでもありませんが、身体能力、社会性、情意、認知機能などへの効果に加えて、本大会のメインテーマである「ダイバーシティとインクルージョン」についても極めて親和性が高いものといえます。人と人とをつなぐ紐帯機能を有するスポーツをどのように教えていくか、またその理論と実践を往還していくかは極めて重要なことであり、本学においてこうしたテーマで国際学会が開催されることは時機を得たものであると感じています。

 今大会において、国内外から多数の参加者が本学に集まり、活発な議論がなされ、交流が深まるとともに、その成果がスポーツ指導の現場にも大きな影響をもたらすことを期待しております。皆様お誘い合わせの上、ご参加いただければ幸甚です。

 



 

ご挨拶


日本スポーツ教育学会

会長 友添 秀則


 この度、日本スポーツ教育学会第43回大会並びに国際大会 東アジアスポーツ教育学会第11回大会を2022年9月23日(土)~9月24日(日)の両日にわたって、日本体育大学世田谷キャンパスを会場として開催致します。大会テーマは体育・スポーツにおけるダイバーシティーとインクルージョンの推進(How To Promote Diversity and Inclusion in Physical Education and Sport, and Beyond.)です。今年度は5年毎に開催して参りました国際大会を併催しての大会となります。

 本学会は、これまで韓国、台湾の各スポーツ教育学会と東アジアスポーツ教育学会の一員として毎年、研究交流を積み重ねて参りました。その成果を基盤として、5年ごとに研究成果を広く発信し、さらに内外のスポーツ教育学関連の研究交流をいっそう深めるために、アジア、欧米、環太平洋地域の研究者をお招きしながら、長く研究を積み重ねて参りました。

 今回の大会テーマは、体育やスポーツ教育において、国籍、性別や年齢、文化、価値観、障害の有無など、個々のさまざまなバックグラウンドの違いを超えて、相互に認め合うことの重要性を体育・スポーツ教育領域で如何に達成・構築するかが広く検討されるものと思います。体育・スポーツ教育領域、あるいは体育・スポーツという世界から、社会に対して有意義な発信を行い、エンパワーメントできる大会になるものと確信致しております。

 SNSの普及で世界はいっそう小さくなり、世界のあり方もこれまでとは様相を一変しました。そのような中で、世界共通語と言われるスポーツの役割や教育に果たす力への期待は、文字通り、違いを超えるという意味でも、いっそう大きくなっています。このようにスポーツ教育の在り方が大きく変わろうとする今、多くの会員がさまざまな違いを超えて一堂に会し、ともに膝を交えて考え、交流する機会はきわめて貴重で大切であると考えます。

 会員の皆様方には、万障お繰り合わせの上、大会にご参加くださいますようにお願い致します。日本体育大学で皆様とお会いできることを楽しみに致しております。

 

 

実行委員長挨拶


第43回 国際大会

実行委員長 岡出 美則


 2023年9月23~24日に日本体育大学において、How To Promote Diversity and Inclusion in Physical Education and Sport, and Beyondをテーマに、国際大会を開催し、皆様をお迎えできることを心より楽しみにしています。

 日本スポーツ教育学会(Japanese Society of Sport Education)は、学会発足以来5年に一度、国際大会を開催してきました。スポーツ教育学会という和名に対応する英語はSport Pedagogyではなく、Sport Educationとなっています。この意図は、本会を設立された方々に確認するしかないのですが、国際学会の開催は英文表記を通して、自分たちが何を目指す組織であるのかを再確認していく機会となっています。

 実際、本学会は、国際学会を開催することで、我が国で蓄積されてきた知見を国外に発信する機会を設けるとともに、国外の研究者との直接的な交流を通して国外の研究の動向を把握してきました。それは、学会として、また、会員各自が自身の研究課題を我が国の文脈に即して見直し、発展する過程であったとも言えます。また、この試みは、韓国並びに台湾との協定学会との交流を通してより実りあるものに結実してきました。

 国内でこのように定期的に国際大会を開催している体育、スポーツ、健康関連学会は、限られています。それだけに、このような条件を設定した先人の先見の明には深く感謝したいと思います。

 しかし、5年に一度という期間を設定することで、この期間の間に国際的な状況を踏まえて、本学会が何を国際的に発信できるのかが問われることになります。研究成果や人的ネットワークをどのように蓄積、構築してきたのかが評価される機会とも言えます。

 そのため、今回の大会では、企画においても、参加者の積極的な参加を促す機会を取り入れたいと考えています。プラクティカルセッションは、その一例です。また、e-posterを設定することもまた、発表形式の多様化に向けた一つの試みと言えます。

 今回の大会を通して、我が国で産出されている研究成果が国内外の研究者、実践者、行政関係者並びに民間の方々と交流され、社会をよりよく発展させる機会が生み出せればと考えています。

 多くの皆様の参加を心よりお待ちしています。