第51回日本小児循環器学会総会・学術集会

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1-07 カテーテル治療

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カテーテル治療①

Thu. Jul 16, 2015 4:50 PM - 5:20 PM ポスター会場 (1F オリオン A+B)

座長:佐藤 誠一 (新潟市民病院)

I-P-023~I-P-027

[I-P-023] Semi-compliant balloon不応の術後肺動脈狭窄に対するnoncompliant balloonの有用性の検証

小島 拓朗, 小林 俊樹, 葭葉 茂樹, 安原 潤, 熊本 崇, 清水 寛之, 住友 直方 (埼玉医科大学国際医療センター 小児心臓科)

Keywords:Noncompliant balloon, 肺動脈狭窄, waist

【背景】術後肺動脈狭窄に対するバルーン拡大術 (BD) においては、waist解除の有無が重要である。Semi-compliant balloon (SB) においては、拡大の際に狭窄病変が拡張できずその両端のみが膨らんでいく現象、いわゆるdog bone現象を起こす事で、waistが解除されない症例も少なくない。一方、noncompliant balloon (NB) ではdog bone現象が起きにくいため、SBによるwaist解除が不十分な症例に対しても有効な解除が可能である。【目的】SBによるwaist解除が不成功で、その後NBによって初めてwaistが解除しえた術後肺動脈狭窄において、その成因を検証する。【方法】当院で術後肺動脈狭窄に対しBDが行われた症例のうち、SBでwaistを解除できずその後NBにて初めて解除しえた9例につき、その成因を検討した。【結果】9症例の内訳は、DORV 2例、SRV 2例、TGA 2例、HLHS 2例、TOF 1例であった。BD実施時の月齢は、SB時36.1カ月 (2-179カ月) 、NB時51カ月 (17-227カ月) で、SB実施後からNB実施までの期間は17.1カ月 (2-48カ月) であった。SBおよびNBの最狭窄部径に対するバルーンサイズ比率の比較では、各々275±16%、222±7% (p=0.009)とNBの方が有意に小さなバルーンサイズ比率でBDが行われていた。また、SBおよびNBのBD後における狭窄部径の拡大率を比較すると、SB時138±6%、NB時179±14% (p=0.015) と、NBによるBD後に有意な最狭窄部径の拡大が認められた。【考察】SBでは解除できない術後肺動脈狭窄に対し、NBはより小さなバルーンサイズで狭窄を解除していた。また、BD前後の最狭窄部径の拡大率にも有意差が認められた事から、改めてBD時のwaist解除の重要性が確認された。更に、NBにおいては従来推奨されていたよりも小さなバルーンサイズ比率にても、十分にwaistを解除しうる事が示された。【結語】術後肺動脈狭窄に対し、NBはSBよりも小さなバルーンサイズ比率でより有効な解除が可能である。