第51回日本小児循環器学会総会・学術集会

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ポスター

1-13 術後遠隔期・合併症・発達

ポスター
術後遠隔期(ファロー四徴症)

Thu. Jul 16, 2015 5:20 PM - 5:50 PM ポスター会場 (1F オリオン A+B)

座長:竹内 大二 (東京女子医科大学)

I-P-060~I-P-064

[I-P-064] 右室流出路再建術後の心室への影響-術式による相違

荻野 佳代, 横田 恵里子, 鷲尾 真美, 松尾 康司, 林 知宏, 脇 研自, 新垣 義夫 (大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院)

Keywords:右室流出路再建術, cardiac magnetic resonance imaging, 右室拡大

【目的】右室流出路再建術(RVOTR)後の心室への影響を、心臓MRIを用いて定量的に評価する。一弁付パッチ拡大(MVOP術)とRastelli術の術式による相違を明らかにする。【対象】RVOTR後31例(MVOP群19例、Rastelli群12例)。検査時年齢;1~40歳(中央値17歳)。術後年数;1~26年(中央値12.5年)。【方法】MR装置はPhilips社製Gyroscan Intera 1.5T Master。(1)肺動脈弁逆流率(%RF);2-D FFE PC-MRAを用い一心周期のTime-Flow curveから左右肺動脈それぞれの順行性と逆行性血流量を測定し左右加えて%RFを算出。(2)cineMRI画像からRV, LVの拡張、収縮末期容積(EDVI, ESVI;mL/m2)、心室筋重量(mass;g/m2)、心室筋重量容積比(mass/V;g/mL)を算出。右室流出路狭窄の指標として心エコーによる三尖弁逆流速度からTRPG(mmHg)を算出。(3)MVOP群とRatelli群の二群間で比較検討(t検定)する。【結果】Ratelli群ではMVOP群に比し%RF(p<0.0001), RVEDVI(p=0.0151)が有意に低値であった。RV mass/V ratioは有意に高値(p=0.0051)を示した。右室圧(TRPG)は有意に高値(p=0.0115)であった。LVEDVI(p=0.1254)やLVEF(p=0.4394)には有意差を認めなかった。【結論】Rastelli術はMVOP術に比べ右室拡大が少ない傾向にある。