[II-P-008] 傍膜様部心室中隔欠損における心室中隔瘤の検討 3Dエコーを用いて
キーワード:膜性部中隔瘤, 心室中隔欠損, 3Dエコー
【目的】傍膜様部心室中隔欠損は自然軽快することが知られており、その主要な要因の一つに膜性部中隔瘤(Membranous septal aneurysm;MSA)の形成が関与する。短絡量が少なくなるため手術適応がなく、その形態は十分に観察されていない。3Dエコーを用いてその形態を検討すること。
【方法】当院心臓外来でフォロー中の傍膜様部心室中隔欠損のうち膜様部中隔瘤形成が見られた12名。Philips社製iE33超音波断層装置を用い、2Dの観察にはS8-3、S12-4、3Dの観察にはX7-2トランスジュサーを使用した。2Dでは四腔断面にて心室中隔欠損(VSD)の観察および録画を行い、3DではFull Volumeを録画し、2D、3Dとも記録した動画を解析ソフトQLABを用い、オフラインで検討した。検討項目:MSAの形態および三尖弁との連続性。
【成績】12例の内訳 膜性部中隔瘤:三尖弁嚢=9:3。2Dと3Dの観察における形態診断の一致率(瘤または嚢形成 or Fishmouth状)全例一致。三尖弁との連続性 5例で2D、3Dの観察結果が不一致。
【結論】1.傍膜様部心室中隔欠損には膜性部中隔瘤の合併が多く、三尖弁嚢とは9:3の頻度の違いがあった。2.形態診断は2D、3Dで差は認められなかった。3.三尖弁との連続性は2Dでは判断を誤る可能性がある。4.以前の報告では三尖弁嚢が多いとするものがあり、3Dでの再評価が必要である。
【方法】当院心臓外来でフォロー中の傍膜様部心室中隔欠損のうち膜様部中隔瘤形成が見られた12名。Philips社製iE33超音波断層装置を用い、2Dの観察にはS8-3、S12-4、3Dの観察にはX7-2トランスジュサーを使用した。2Dでは四腔断面にて心室中隔欠損(VSD)の観察および録画を行い、3DではFull Volumeを録画し、2D、3Dとも記録した動画を解析ソフトQLABを用い、オフラインで検討した。検討項目:MSAの形態および三尖弁との連続性。
【成績】12例の内訳 膜性部中隔瘤:三尖弁嚢=9:3。2Dと3Dの観察における形態診断の一致率(瘤または嚢形成 or Fishmouth状)全例一致。三尖弁との連続性 5例で2D、3Dの観察結果が不一致。
【結論】1.傍膜様部心室中隔欠損には膜性部中隔瘤の合併が多く、三尖弁嚢とは9:3の頻度の違いがあった。2.形態診断は2D、3Dで差は認められなかった。3.三尖弁との連続性は2Dでは判断を誤る可能性がある。4.以前の報告では三尖弁嚢が多いとするものがあり、3Dでの再評価が必要である。