[II-TRS2-04] 院内のRCT(Respiratry Care Team)における在宅移行に向けた臨床工学技士の支援
国立成育医療研究センターは、平成14年3月、胎児から始まって、新生児、小児、思春期を経て成人世代に生じる疾患に対する医療と研究を行う国立高度専門医療センターとして開院した。平成19年4月、呼吸管理チーム(RCT)が発足された。メンバーは、ICU医師、総合診療部医師、呼吸器科医師、耳鼻咽喉科医師、看護師、理学療法士、臨床工学技士である。その後、歯科医師、歯科衛生士も参加している。RCTでは、入院中の長期人工呼吸器管理患者の呼吸管理、呼吸管理中の医療事故予防と啓発、医療従事者への呼吸管理教育を行っている。特に、毎週の病棟回診とカンファレンスは、人工呼吸器管理上の問題を取り上げて改善策を検討し、長期人工呼吸器患者のケアー改善を目的に取り組んでいる。また、慢性呼吸不全患者の人工呼吸器を持って在宅へ移行する支援も、チームで取り組んでいる。今回、RCTにおける在宅移行に向けた臨床工学技士の取り組みについて紹介する。