[III-S16-05] 小児循環器領域と女性医師
コメンテーター：中西敏雄 (東京女子医科大学病院 循環器小児科)
Keywords:女性, 循環器小児科, ワークライフバランス
かつては少数派だった女性医師の比率は、時代とともに変化し、最近では、医師国家試験の合格者の3割を女性が占めるに至っている。大学によっては、入学者の半数が女性という医学部もある。小児科医は、忙しい反面、比較的女性が多く、働きやすいイメージだと思われる。では、小児循環器はどうだろうか？私は、女子医大というやや特殊な環境で仕事をしてきたためか、女性であるということを特に意識したことはない。これは、上司に恵まれたことも大きく影響していると思われる。また、結婚出産を経験していないため、仕事をする上では、女性であることによるハンディを感じたことがない。目標設定にもよると思うが、これからサブスペシャリティを決める先生方が、女性であることを理由に循環器を敬遠するような理由はないと思っている。逆に、どういう局面で女性であるということがデメリットになりうるのか、今回初めて考える機会をいただいた。置かれた状況によって、様々な意見があると思う。多くの先生方のご意見を伺い、ディスカッションする機会になればと思う。