[III-S18-03] 小児心筋炎の症例呈示
Keywords:心筋炎, 心筋生検, 画像診断
小児心筋炎は初発症状や臨床経過が極めて多彩である上に発症頻度も稀であることから、一般小児科医はもとより小児循環器を専門とする医師にとっても診断に難渋することが多い疾患である。また、心筋病理所見が確定診断に極めて重要であるが、実際心筋生検は困難なことが多く病理標本に触れる機会も少ない。また心筋生検の適応と限界についてあまり良く知られていないことも事実である。一方で、画像診断、バイオマーカーによる非侵襲的な心筋炎の診断法も発達してきている。ここでは病理診断で確定診断された小児の心筋炎症例を呈示し、小児における心筋病理、画像診断およびバイオマーカーの役割と問題点について提示したい。