[III-S19-05] Midterm Result of Arrhythmia Treatment in TCPC Conversion Patients
キーワード:心房性不整脈, 単心室症, TCPC conversion
【背景、目的】Failed Fontanに対してのTCPC conversion症例には心房性不整脈が適応理由のものが含まれる。それらの症例の本院における経験を検討し、介入の際の不整脈治療を考察した。【方法】1996年から2014年の間に18歳以上の成人症例にTCPC Conversionを実施した19例のうち心房性不整脈が適応理由となった9例についてその手術成績を検討した。手術時年齢は19才から36才 男:女 5:4であった。診断はPA/IVS 1例、TA4例、多脾症1例、その他 3例であった。 【結果】全例PTFE人工血管をもちいたextracardiac typeにconversionした。7例にfenestrationをおいた。前回フォンタン手術の術式は1例がLateral Tunnel, 8例がAtrio-Pulmonary typeであった。同時に実施した不整脈手術はPV isolation単独またはメイズ手術を6例に実施、不整脈に対する手術介入なし3例であった。そのうち2例は初期の症例であった。心タンポナーデ後の低酸素脳症による早期死亡1例を失った。TCPC conversion後早期死亡1例を除く8例全てで洞調律を回復した。遠隔期に2例に対してペースメーカー埋め込みを要した。【結論】TCPC conversionにおける不整脈手術として頻脈性心房性不整脈に対してメイズ手術を実施し良好な改善を得た。TCPC Conversionの適応時期が早まる傾向があり、心房筋組織の荒廃が進む以前に多くの手術が実施される現状では心房性不整脈を伴う症例において積極的にメイズ手術を同時施行することが有用である可能性が示唆された。