第51回日本小児循環器学会総会・学術集会

Presentation information

一般ポスター(多領域専門職部門)

一般ポスター(多領域専門職部門)1
多職種連携・プレパレーション

Sat. Jul 18, 2015 9:35 AM - 10:00 AM ポスター会場 (1F オリオン A+B)

座長:栗田 直央子 (東京女子医科大学病院)

III-TRP-01~III-TRP-05

[III-TRP-02] A病院における心臓カテーテル検査のプレパレーションに対する看護師の認識調査と課題への介入

上條 美紀, 望月 幸枝, 鬼澤 典朗 (長野県立こども病院)

Keywords:心臓カテーテル検査, プレパレーション, 看護師の認識

【背景】A病院では平成26年4月から3~6歳の児を対象にプレパレーションを行っているが、看護師から「入院日に行うのは忙しい」や「具体的な方法、言葉かけや対応など習得したい」との意見があった。
【目的】心臓カテーテル検査のプレパレーションに対する看護師の認識と課題を明らかにし、その課題に介入した成果を報告する。
【方法】対象:A病院看護師27名。方法:独自で作成した質問用紙にてプレパレーションに対する認識調査を行い、介入後一定期間プレパレーションを行った後に質問紙調査を行う。介入方法はプレパレーションを行うタイミングの検討と勉強会の開催。倫理的配慮は、対象者に説明し同意を得た。
【結果】実施した経験があるのは6名(30%)。14名(70%)は経験がなく、理由は「機会がなかった」が11名(79%)「多忙でできなかった」が2名(14%)、その他が1名(7%)であった。〔プレパレーションを行うにあたり困ることは何か(複数回答)〕は、「時間が確保できない」が介入前16名後9名、「具体的な方法が分からない」が介入前6名後1名、「困ることはない」は介入前1名後6名であった。〔プレパレーションをできると思うか〕は、「できる」が介入前6名(30%)後9名(50%)「どちらともいえない」が介入前14名(70%)後8名(47%)「できない」が介入後1名(3%)であった。介入前後で有意差はなかった。
【考察】課題として<方法の習得>と<時間の確保>が挙げられ、勉強会を行うことは、プレパレーションの導入に効果的であった。また、プレパレーションがより確実に実施されるためには、現在の実施内容の見直しや、業務に影響されない時間の確保が必要である。
【まとめ】勉強会等の介入を行ったことで、プレパレーションの<方法の習得>の課題は達成できた。<時間の確保>については、介入前よりは実施しやすくなった。