3:00 PM - 6:00 PM
[13ES-05] ステップアップ:房室弁 房室弁のエコー診断(形態と重症度評価)
房室弁複合体は弁輪・弁尖・腱索・乳頭筋そして心房と心室筋の協調作業により正常な弁機能が維持されている。心室筋の収縮に伴った心内圧上昇は房室弁を押し上げ、弁腹にかかる心内圧、腱索の牽引力、そして弁輪および心室基部筋の弁輪形態保持力により、弁接合面を介して相対する2弁尖がcoaptation forceを得て良好に接合する。また、房室弁は心房と心室の境界に存在することから、心房機能も房室弁機能を維持するための要素となる。拡張期には心内圧の低下に伴って、房室弁を接合していた力のバランスが崩れて弁の解放が始まる。本セミナーでは房室弁の基礎的な解剖から各種先天性心疾患に伴った形態異常、そして逆流・狭窄の重症度評価までを網羅して概説する。