10:15 AM - 11:05 AM
[I-OR113-03] 小児不整脈アブレーション治療におけるFluoroscopy image integrated 3D mapping systemを用いた医療被ばくの低減
Keywords:CARTO UNIVU、Fluoroscopy image integrated 3D mapping、医療被ばく
【目的】心臓カテーテル治療では患者とスタッフの医療被ばくが問題となる。従来の不整脈アブレーション3Dマッピングシステムに、透視画像を統合することが可能となった新しいソフト(CARTO3 with UNIVU module)を導入し、被ばく低減効果を検討した。
【方法】対象は当院で3DマッピングシステムにCARTO3を用いて不整脈アブレーション治療を行った20歳未満の患者のうち、2015年10月のUNIVU導入前4か月と導入後4か月で対照群とUNIVU群に分け、患者特性・透視時間・透視線量・手技時間・治療成績・合併症率などについて後方視的に分析した。
【結果】UNIVU群(n=18)・対照群(n=28)で、(以下中央値)年齢10.1 vs. 11.1y (p=0.761)、体重31.3 vs. 35.6kg (p=0.919)、複雑先天性心疾患合併率12.5 vs. 7.1% (p=0.639)。不整脈診断はUNIVU群:WPW症候群11・流出路起源心室性不整脈(OTVA)2・二重房室結節関連頻拍(TwinAVN)2・異所性心房頻拍1・房室結節回帰性頻拍(AVNRT)1・ベラパミル感受性心室頻拍(ILVT)1。対照群:WPW17・OTVA6・ILVT2・AVNRT1・TwinAVN1・乳頭筋起源心室頻拍1。治療結果はUNIVU群と対照群で、通電回数3.5 vs.3.0(p=0.811)、急性効果100 vs. 98.8%(p=1.000)。合併症率0 vs. 3.6%(p=1.000)。透視時間2.6 vs. 18.4min(p<0.001)、透視線量エアカーマ17.5 vs. 78.5mGy(p<0001)、手技時間3.0 vs.2.5h(p=0.274)。
【結論】小児は放射線感受性が高い。先天性心疾患合併例を含む小児の様々な不整脈に対するアブレーション治療において、Fluoroscopy image integrated 3D mapping systemの使用により、透視時間と線量を大幅に減少することが出来た。急性効果率、合併症率、手技時間への影響はなかった。
【方法】対象は当院で3DマッピングシステムにCARTO3を用いて不整脈アブレーション治療を行った20歳未満の患者のうち、2015年10月のUNIVU導入前4か月と導入後4か月で対照群とUNIVU群に分け、患者特性・透視時間・透視線量・手技時間・治療成績・合併症率などについて後方視的に分析した。
【結果】UNIVU群(n=18)・対照群(n=28)で、(以下中央値)年齢10.1 vs. 11.1y (p=0.761)、体重31.3 vs. 35.6kg (p=0.919)、複雑先天性心疾患合併率12.5 vs. 7.1% (p=0.639)。不整脈診断はUNIVU群:WPW症候群11・流出路起源心室性不整脈(OTVA)2・二重房室結節関連頻拍(TwinAVN)2・異所性心房頻拍1・房室結節回帰性頻拍(AVNRT)1・ベラパミル感受性心室頻拍(ILVT)1。対照群:WPW17・OTVA6・ILVT2・AVNRT1・TwinAVN1・乳頭筋起源心室頻拍1。治療結果はUNIVU群と対照群で、通電回数3.5 vs.3.0(p=0.811)、急性効果100 vs. 98.8%(p=1.000)。合併症率0 vs. 3.6%(p=1.000)。透視時間2.6 vs. 18.4min(p<0.001)、透視線量エアカーマ17.5 vs. 78.5mGy(p<0001)、手技時間3.0 vs.2.5h(p=0.274)。
【結論】小児は放射線感受性が高い。先天性心疾患合併例を含む小児の様々な不整脈に対するアブレーション治療において、Fluoroscopy image integrated 3D mapping systemの使用により、透視時間と線量を大幅に減少することが出来た。急性効果率、合併症率、手技時間への影響はなかった。