8:40 AM - 9:30 AM
[I-OR130-05] 女性小児循環器科医におけるキャリア形成と育児問題
Keywords:男女共同参画、ワークライフバランス、キャリアアップ
【背景】近年、日本でも医師における女性の割合は増加し、各分野で男女共同参画の視野に立った教育・研究・就業体制の検討が行われている。米国および英国での留学経験と自らの育児経験を通して、国内の現状と日本よりもすでに多くの女性医師の活躍がみられる欧米諸国の現状を比較検討した。
【結果】日本では保育園の待機児童が多く、特に首都圏は希望時期に入園することが難しい。東京女子医科大学では、院内保育所の機能を充実させ、よりスムーズに復帰が可能となっているが、病児保育など問題も多い。欧米ではベビーシッターを頼むことが一般的で、金銭的な問題はあるものの、院内保育所がなくても早期に復帰することが可能である。また、雇用体系は日本より多様であり、選択肢の幅も多くなっていた。それを可能とする文化的背景として、仕事のオンオフをはっきりさせて、男女問わず家族と過ごすことを大事にするという点がある。さらに若い医師にはmentorが存在しており、公平な立場からキャリア形成の助言を与えてくれる。当院でも最近は、週3日から5日の勤務と就労時間の選択など自由度の高い時短勤務を利用できるようになっている。ただし、日本においては、継続への自らの強い意思とそれに対する周囲の理解なしにはシステムも有効に稼働しないと考えられる。日本の状況に合わせて、文化から経済的観点も含め、個人個人のキャリアアップに資する方法を検討していかなければならない。
【結論】小児循環器というスペシャリティーを選択し、キャリアアップしていくには30代でのトレーニングが欠かせない。しかし、男女ともに生活の大きな変化を迎えるときでもあることから、継続可能な環境を柔軟に整えられる制度が必要である。また、身近なロールモデルも少なく、今後もすぐに増加するとは考えづらいことから、キャリアプランを立てにくいときには、適切に助言を行うmentorの存在も重要である。
【結果】日本では保育園の待機児童が多く、特に首都圏は希望時期に入園することが難しい。東京女子医科大学では、院内保育所の機能を充実させ、よりスムーズに復帰が可能となっているが、病児保育など問題も多い。欧米ではベビーシッターを頼むことが一般的で、金銭的な問題はあるものの、院内保育所がなくても早期に復帰することが可能である。また、雇用体系は日本より多様であり、選択肢の幅も多くなっていた。それを可能とする文化的背景として、仕事のオンオフをはっきりさせて、男女問わず家族と過ごすことを大事にするという点がある。さらに若い医師にはmentorが存在しており、公平な立場からキャリア形成の助言を与えてくれる。当院でも最近は、週3日から5日の勤務と就労時間の選択など自由度の高い時短勤務を利用できるようになっている。ただし、日本においては、継続への自らの強い意思とそれに対する周囲の理解なしにはシステムも有効に稼働しないと考えられる。日本の状況に合わせて、文化から経済的観点も含め、個人個人のキャリアアップに資する方法を検討していかなければならない。
【結論】小児循環器というスペシャリティーを選択し、キャリアアップしていくには30代でのトレーニングが欠かせない。しかし、男女ともに生活の大きな変化を迎えるときでもあることから、継続可能な環境を柔軟に整えられる制度が必要である。また、身近なロールモデルも少なく、今後もすぐに増加するとは考えづらいことから、キャリアプランを立てにくいときには、適切に助言を行うmentorの存在も重要である。