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[II-OR111-06] Norwood手術ハイリスク新生児22症例に対するハイブリッド治療戦略の転帰
Keywords:Ductal stenting、Hybrid approach、Norwood
【背景】近年でも低体重児などのNorwoodハイリスク症例に対する新生児期Norwood手術の死亡率は45%程度と高い。【目的】Norwoodハイリスク症例に低侵襲治療であるハイブリッドアプローチ戦略をとった場合の転帰に関して検討する。【方法】2006年10月から2015年7月の間に当院で両側肺動脈絞扼術(BPAB)後に経皮的動脈管ステント留置(PDS)を施行したNorwoodハイリスク新生児の連続22症例(女児12例; 心疾患: HLHS(12), IAA/CoA・AS(4), UVH・AS・CoA(4), cAS(2); リスク因子: 低体重(10), 染色体異常(5), Capillary leak syndrome(4), 動脈管狭小のため緊急PDS(12))の転帰に関して検討した。【結果】中央値で日齢27にBPAB,32日にPDSを施行(体重1.7-4.1kg(中央値2.8))。PDSと同時または前にBAS(8), BPABのballoon dilation(PTBD)(6),PTAV(2), Retrograde CoAに対するstent side cell dilation(2)を施行。18症例が月齢1~24(中央値5)にNext stageに到達:Norwood・BDG(3), Norwood(10), Glenn(1), Yasui(2), Ross・Konno(1), MV plasty・Arch repair(1)。Next stageまでの介入治療はPTBD(6),BAS(2),additional stenting (3), stent redilation (2)。HLHSの3例(13%)が死亡:2例はcapillary leakないし右室機能不全のため病院死,1例は退院後感染で死亡。1例は経過観察中。【結論】Norwoodハイリスク症例でもハイブリッドアプローチの施行により死亡率は低下し,またPTBDやstent redilationを加えることでより高率(80%以上)にNext stageへ到達する。