1:00 PM - 1:50 PM
[II-OR112-05] 乳児狭窄病変に対する腎動脈用stent留置
Keywords:腎動脈用stent、Express SD stent、超高耐圧balloon
【背景】Balloon dilationが無効な狭窄血管に対し,stentは有効に拡張できるdeviceである.しかし径5mm前後をreferenceとした乳児狭窄病変に対するstent選択は悩ましい.【目的】・末梢血管用stent最大拡張径の確認.超高耐圧balloonによってさらに拡張できるかどうかを体外でシミュレーションする.・末梢血管用stent留置した乳児病変の経過を考察する.【実験方法】体外で径5mmのExpress SD stentを,超高耐圧b
alloonで再拡張する.Balloon径は8mm,9mm,12mmで,balloon用加圧器インデフレーターで圧力を確認しながら拡張.最大拡張径測定と,stentが破損した時のballoon径
,圧力測定を行った.【実験結果】いずれもバルーンruptureは起こらなかった.・8mm balloonでは問題なく拡張,stent破損はなかった.・9mm balloonでは20気圧でstentは破損しながら拡張できた.12mm balloonではstentは完全に破損したが,stent
形態は維持されていた.【対象】末梢血管用stent(Express SD,Palmaz Genesis)を留置した5乳児例.病変 : LPA 4例,PDA 1例,心房中隔内1例.【経過と結果】・LPAに留置した4例中3例はBDG後の病変で,右内頸静脈に5Frシースを挿入し,bareでdeliveryして留置.人工呼吸器管理中だった2例が無事離脱できた.Norwood + RV-PA shunt後のLPAへの留置した1例では狭窄部分を通過させることができず手前に留置,coronary stentを追加留置した.・PDAへはHybrid approachで留置.留置後4ヶ月までin-stent stenosisはなかった.・BAS無効な心房中隔に対し心房内stent留置を行った.留置後2ヶ月まで再狭窄はなかった.【考察】・末梢血管用stentは5Fr.シース対応,bareでdeliveryでき,扱いやすい.・次回手術で取り除くことを前提としたbridging therapyの意味合いが強いが,超高耐圧balloonにより拡張することが可能である.【結語】乳児のcriticalな狭窄病変への末梢血管用stent留置は,優れた治療であると考えられる.
alloonで再拡張する.Balloon径は8mm,9mm,12mmで,balloon用加圧器インデフレーターで圧力を確認しながら拡張.最大拡張径測定と,stentが破損した時のballoon径
,圧力測定を行った.【実験結果】いずれもバルーンruptureは起こらなかった.・8mm balloonでは問題なく拡張,stent破損はなかった.・9mm balloonでは20気圧でstentは破損しながら拡張できた.12mm balloonではstentは完全に破損したが,stent
形態は維持されていた.【対象】末梢血管用stent(Express SD,Palmaz Genesis)を留置した5乳児例.病変 : LPA 4例,PDA 1例,心房中隔内1例.【経過と結果】・LPAに留置した4例中3例はBDG後の病変で,右内頸静脈に5Frシースを挿入し,bareでdeliveryして留置.人工呼吸器管理中だった2例が無事離脱できた.Norwood + RV-PA shunt後のLPAへの留置した1例では狭窄部分を通過させることができず手前に留置,coronary stentを追加留置した.・PDAへはHybrid approachで留置.留置後4ヶ月までin-stent stenosisはなかった.・BAS無効な心房中隔に対し心房内stent留置を行った.留置後2ヶ月まで再狭窄はなかった.【考察】・末梢血管用stentは5Fr.シース対応,bareでdeliveryでき,扱いやすい.・次回手術で取り除くことを前提としたbridging therapyの意味合いが強いが,超高耐圧balloonにより拡張することが可能である.【結語】乳児のcriticalな狭窄病変への末梢血管用stent留置は,優れた治療であると考えられる.