第52回日本小児循環器学会総会・学術集会

講演情報

一般口演(多領域専門職部門)

一般口演(多領域専門職部門)02(II-TOR02)

2016年7月7日(木) 09:25 〜 10:05 第F会場 (シンシア サウス)

座長:
宗村 弥生(山梨県立大学 看護学部小児看護学)

II-TOR02-01~II-TOR02-04

09:25 〜 10:05

[II-TOR02-01] 心臓カテーテル検査におけるプレパレーションシート導入の取り組み

新津 のぞ美, 丸山 悠, 林 寿美, 鬼澤 典朗 (長野県立こども病院)

キーワード:心臓カテーテル検査、プレパレーション、個別性

【はじめに】独自に作成したプレパレーションに関するアセスメントのためのプレパレーションシート(以下シートとする)導入による個別性のあるプレパレーションの実施及び看護師のアセスメントへの活用について調査した。【対象及び方法】対象:A病棟看護師28名 期間:平成27年9月~12月 方法:独自に作成した質問用紙にてプレパレーションに対するアンケート調査を実施。シートを作成し看護師に概要と使用方法の説明を行い導入。カテーテル検査前日に看護師がシートを使用しプレパレーションを実施。シート導入後質問用紙にてアンケート調査を実施。介入前後のアンケート結果をそれぞれ単純集計し分析するとともに自由記載をまとめた。倫理的配慮:看護研究倫理審査会の承諾を得た。【結果】アンケート回収率は、シート導入前は22名(78.6%)、導入後は17名(60.7%)であった。導入前アセスメント上で困ることは「情報収集の項目がわからない」「アセスメント能力不足」であった。シートは「必要」「やや必要」と答えた看護師は77%であった。現在実施しているプレパレーションは個別性があると思うかに対し「思う」は67%であった。導入後は看護師の86%が個別性のあるプレパレーションができたと答え「好きなキャラクターを知りその子に合わせて話ができた」「性格に合わせて行えた」と感想があった。【考察】導入前77%の看護師がシートの必要性を感じており導入後に個別性のあるプレパレーションができたと回答した看護師が増えたことはシートの内容が看護師の求めていた内容と合っていたことも要因の1つである。またシートは情報収集・アセスメントに活用できて個別性のあるプレパレーションにつながった。【結論】シート導入により個別性のあるプレパレーションができたと回答した看護師の割合は増加し、プレパレーションのアセスメントにシートを活用することができた。